英BBCが起用した児童性犯罪MC 93歳で大往生

人物

英国の放送局・BBCがジャニー喜多川の少年への性的虐待を報じ、大問題になっていますが、そもそもBBCのほうが性的虐待関しては、とんでもないことを長年に渡り行っていました。

日本のマスコミは忖度して…云々、言いたげかつ、自分たちBBCは「タブーなき本物のマスコミ」のような顔で偉そうにしてやがりますが(個人の感想)、これは違います。

日本のテレビ局に、外部からの問題提起とそれによる自浄作用が働くことには、素直にありがとうです、が、BBCのほうがよっぽど悪質でした。

5月10日に、英のエンターティナー・ロルフ・ハリスが死去した。

ちょうどいいのでBBCの児童性愛MCのスキャンダルを蒸し返したいと思います。この老人は、93歳の大往生ですが、長期間にわたり未成年に性的虐待を行った人物として、本当の性犯罪者の人身御供のような形で逮捕された人物として記憶されます。

豪生まれ、21歳で渡英し1950年代後半からBBCの子供番組への出演などで人気を集めました。

ミュージシャンとしては、1960年代に自作の「悲しきカンガルー」やビートルズのトリビュート・ソング「リンゴ・フォー・プレジデント」がヒットし、イギリスで最も人気の高い野外音楽フェスティバルの一つである、グラストンベリー・フェスティバルに5度出演している。

画家としても才能を発揮し、エリザベス女王の公式肖像画を描き、2005年には大英帝国勲章第3位を受勲。2011年には「イギリスでもっとも売れた作家」となった。

2012年に『Run for Your Wife』に出演するなど、近年はファミリーや子供向けのテレビドラマや映画で「名おじいちゃん俳優」として活躍していた。

1960年代から1980年代にかけて、未成年の少女に対して不適切な行為していた。

被害者には10歳未満のファンも含まれおり、娘の友人(当時13歳)とも数年にわたって関係を結んでいたことが発覚し、2013年3月に逮捕された。

2014年にロンドンのサザーク刑事法院で行われた裁判で、未成年の少女4人に対する11件の暴行で有罪となり、5年9ヶ月の実刑判決を受けスタフォード刑務所に収監された。

有罪判決を受け、これまでの多くの受賞を取り消された。収監後は所内で受刑者に絵を教えていたが、2017年5月に仮釈放された。死因は頭頸部がんと老衰。釈放されてからは隠居生活を送っていたといいます。

ロルフ・ハリスに、捜査が開始される要因は、別の人気司会者が少女への性的虐待容疑が問題になったため。

BBCの人気司会者ジミー・サヴィル。

「イギリス史上最も多くの罪を重ねた性犯罪者の一人」 とも評され、被害者は10歳未満の児童を含む男女500人以上に及ぶとされる。

1926年10月31日、英北部にある都市リーズに生まれ。炭鉱労働者、プロレスラーを経て「ラジオ・ルクセンブルク」のDJとしても活動。1960年にテレビ番組「Young at Heart」の司会者として抜擢される。

1964年から42年にわたって放映されたBBCの長寿音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」の初代司会者であり、憧れの有名人たちとの面会など少年少女の視聴者たちの夢を叶える企画を実施するBBCの子供向け番組「ジムにおまかせ」の司会も行っていた。

慈善活動に積極的で、チャールズ皇太子は1990年にナイトの爵位を受勲、時の首相、マーガレット・サッチャーも称賛している。君主制や政治・財界と権力者と結びついた慈善活動で一般に広く、尊敬されていた。

児童への性的虐待を警察は端緒をつかんでいたようだが、生前に逮捕されることはなかった。

生前、2度の警察捜査でサヴィルに関する報告が検討され、最も古いものは1958年のものであったが、いずれも起訴には至らなかった。報告書は、性犯罪に関連して告訴するには証拠が不十分であると結論づけていた。

2007年、警察の事情聴取を受け、2008年には『サン』紙の疑惑をめぐって法的措置をする。この時点で本格的に捜査をしていれば、生きているうちに裁けたはずですが、なぜか捜査は進まず、 2011年10月29日、84歳で死去。逃げ切るかたちに。

亡くなった後に、複数の女性がレイプされたと証言し始めます。

2012年10月3日、記者マーク・ウィリアムズが紹介したITVドキュメンタリーが放送され、その中で数人の女性が十代の頃にサヴィルから性的虐待を受けたと告白します。

10月19日、ロンドン警視庁は、サヴィルによる児童性的虐待の歴史的な容疑について、正式な刑事捜査「ユーツリー作戦」を開始した。

50年以上に渡る犯罪行為は正確な被害者を把握できず、ロンドン警視庁の報告では、214件の犯行、126件の猥褻行為と34件の強姦性的挿入犯罪がある。と述べている。最年少の被害者少年は当時8歳だったとしている。

メトロポリタン放送局は、被害者とされる人の総数は589人で、そのうち450人がサヴィルによる虐待の疑いがあり、虐待疑惑は「前例のない規模」であり、潜在的な被害者の数は「驚異的」であると。

しかも、性的虐待の現場がBBCの楽屋、テレビ局内で及んでいたということでした。彼の番組に出演する少年少女に性的虐待を加えていました。

局に出入りする人の間では噂は広まっており、BBCが知らなかったはずはありませんが、指摘するミュージシャン、コメディアンは出禁処分を行っていたとも。パンク・ロッカーのジョン・ライドンは当時からこの噂を耳にしており、1978年のインタビューの中でそのことを指摘すると、BBCを出入禁止になったと語っている。

慈善活動として、ボランティアしていた国営病院施設でも患者に性的虐待行っていたことが判明しています。5歳から75歳までの103人が被害に。

さらに、霊安室で死体に対する性愛行動も判明した。

死体愛好、ネクロフィリア(necrophilia)と呼ばれ、風俗でもキャストに死体のように振る舞うサービスを提供しているところも存在し、世の中に一定数は存在します。が、ジミー・サヴィルの場合、男女問わず、5歳の子供から老人まで対象とする、類を見ない異常性と倒錯を持ち合わせており、それを実現できる社会的地位、経済力を保有してしまったことに不幸があります。

BBCは事件発覚直後にも、サヴィルの犯行を追求する番組の放送を取りやめており、事態の消化と沈黙をします。

BBCがサヴィルの性犯罪に拍車をかけ、隠蔽・封印に寄与したとして、信頼が揺らぐことに。やっていることは日本のマスコミと同じです。ジャニー喜多川も長年、噂がありましたが、沈黙と忖度が働き死後、外部からの指摘で事態が動き出します。

サヴィル疑惑による大規模な調査が行われ、ロルフ・ハリスの犯罪があぶり出されます。さらに複数の芸能人が児童ポルノ所持や性的虐待で逮捕され、有罪判決を受けます。

Netflixで伝記映画が作られています。英語がわかる方はどうぞ。

 

 

 

 

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