シカゴで働いていたエミリー・クーパーは、パリのマーケティング会社で職を手に入れ、夢の海外生活を開始する。しかし、アメリカとフランスの2つの文化の違いに悩み成長していくストーリー。
『セックス・アンド・ザ・シティ』のクリエイターが手掛けた、Netflixドラマ『エミリー、パリへ行く』。お仕事ファッション映画としては『プラダを着た悪魔』が有名ですが、その手の作品が好きな人には、はまるかもしれません。
演出とファッションが軽快です。ストーリーは最低限、ありふれていますが、気を持たせる展開は、次を期待させ、一気に見てしまいます。
ロマンティックファンタジーですからいいかもしれませんが、実際は、セーヌ川は汚いし、家賃は高い、飲食店の接客サービスはよくし、車の運転は乱暴。フランス人は基本的に意地悪というか裏表がある。日本の建前と本音と似たような文化です。
ステレオタイプのフランス文化表現ですが、現実も表していて、バランスが取れているのかもしれません。虚構と現実が折り混ざっている作品は、日本のお洒落ドラマとは比にならないくらい優れているの確かです。
英『Daily Mail』が夢を壊すような無粋な計算をしてる。カジノ比較サイト『New Casinos』の金融専門家が、エミリーのパリ生活を送るにはいくらかかるか計算したところ、推定年収は46,980㌦日本円だと660万くらい。それだけでは賄いきれず、73023㌦1000万円の負債を抱えている計算。
デザイナーズブランドの服が一番かかっている。レストラン、華やかなファッションイベントを全部持ち出しで計算。そりゃそうでしょう。
社会的問題を内面に含んでいる作品でしたら、こちらです。
ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作)
心温まるとーっても素敵な映画です。ディオールのドレスに一目惚れした家政婦さんが、お金を貯めてパリに買いに行く話。舞台は1950年代、ロンドン。戦争で夫を亡くした家政婦がある日働き先で1枚の美しいドレスに出会います。それは、これまで聞いたこともなかった、クリスチャン ディオールのドレス。
450ポンドもするというそのドレスに心を奪われた彼女はパリへディオールのドレスを買いに行くことを決意。新しい街、新しい出会い、そして新しい恋・・・?夢をあきらめなかった彼女に起きる、素敵な奇跡。
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