オリンパスのトップが薬物で辞任、書類送検されたというNEWS。報道によると
違法薬物疑惑により、10月28日に辞任が発表された精密機器メーカー「オリンパス」CEOのシュテファン・カウフマン氏。薬物を譲り渡したとして、麻薬特例法違反の疑いで東京・葛飾区の自称カメラマン・金子高明容疑者(44)が逮捕されたことが一斉に報じられた。
辞任の契機となったのは、オリンパスに9月下旬に寄せられた「カウフマン氏が違法薬物を購入していた」という通報だった。同社が警視庁に報告し、内部調査を行った結果、取締役会でカウフマン氏にCEO辞任を求め、それを受け入れた。
シュテファン・カウフマン社長兼CEOは56歳。2023年度の報酬は総額は11億3800万円。
ドイツの企業などを経て2003年に入社、2024年4月から社長兼CEOを務めていました。辞任を受け、竹内康雄・会長がCEOの業務を担い、後任については検討していくとしている。
2011年10月、当時のマイケル・ウッドフォード社長が社長の職を解任されています。
当時、会社側は解任の理由について「経営の進め方が独断的なため」と発表しましたが、ウッドフォード氏は、解任後、自らが把握した企業買収をめぐる経理上の疑惑を外部に公表しました。
そのあと、バブル期の投資の失敗などで生じた、1000億円を超える巨額の損失を隠していたことが明らかになり、当時の会社の経営陣に対して刑事、民事上の責任が問われる事態となりました。
オリンパスは、医療機器、カメラ、顕微鏡の3つの事業を手がけていた。
カメラは、利益貢献がほとんどない赤字事業だったものの、一般にはオリンパスの看板商品としての役割を長年担ってきた。
顕微鏡はオリンパスの祖業。1919年設立の同社は顕微鏡の国産化からスタートした。研究機関が主要顧客で需要も安定しており、利益率も高い好採算事業だった。
2019年から社長を務めた竹内康雄は、「グローバルメドテックカンパニーになる」という旗印のもと、2事業の売却など矢継ぎ早に改革を進めてきた。「世界で戦える医療の会社」に転換する。
韓国ステントメーカーを3.7億㌦で買収、2019年に内部告発でリベート疑惑が浮上し、警察と国税庁による捜査を受け、危機に直面していた。
バブル期に損失隠しのときは、「オリンパスショック』市場は混乱する。このとき超優良企業が転落、復活は茨の道といわれていました。いい感じで復活してきたのに少し残念。
「世界的な医療機器メーカー」には、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン、アイルランドのメドトロニック。いずれも売上高は3.5兆円超、オリンパスの約4倍の規模。ただ、内視鏡の世界シェアは70%を超え、渡り合える体制は整いつつある。
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