TVS REGZA(旧東芝映像ソリューション)の「REGZA(レグザ)」が日本国内シェアトップになった。2018年に債務超過に陥っていた東芝のテレビ事業を129億円で買収。95%の子会社となる。
調査会社BCNによると、2022年度の薄型テレビの販売台数シェアは「TVS REGZA」が前年度比4・8ポイント増の25・1%。シャープの22・3%、ソニーの13・9%を抑え、東芝時代を含めて初の年度首位となった。
レグザの躍進というより、シャープがおかしいのか。
シャープは経営不振から米国市場から撤退しているが、7年ぶりに再参入を表明しています。大丈夫かしら?株価も冴えない。
日本人の経営の無能さを改めて露見した結果に。
東芝は、米国の原発事業の失敗、2015年の不正会計、経営危機に陥り、どうしようもない状態に追い込まれます。慢性的な赤字に陥っていた白物家電事業を中国美的集団に、テレビ事業をハイセンスに売却。両方ともすぐに黒字化し、売上を順調に伸ばしています。
シャープも2016年に台湾企業(ホンハイ)の傘下となって以来の赤字となります、が、相乗効果がうまく発揮されていない状況で、じわじわシェアを落としているのが気になります。
シャープは元々、3流メーカーです。
ラジオが世界的に売れましたが、国内のブランドイメージは最悪でした。
1990年前後は消費者から「松下さんのシャープ(早川)」と呼ばれ、シャープの新製品が売れず後から発売した松下電器の製品がヒット商品になることがよくありました。早川というのはシャープの全身ですが、蔑む感じで電気屋さんが使っていた記憶です。「すぐ壊れるよ」という風に。
関西に拠点をく松下、サンヨー、シャープが比較されますが、関東においては家電量販店の格安の目玉商品、部屋においてあるとシャープというロゴをシールで隠すくらいの恥ずかしさがありました。
ワードプロセッサ、電子手帳などの製品で、松下が追随しないところで、独自性を築くことに成功したましたが、ソニー、東芝、松下、日立、三菱に比べると一段下がる企業には違いありません。
すべてを払拭するための薄型テレビの投資は、勝負だったと思いますが、身の丈に合わなかった背伸びは、見事に砕け散り、台湾企業の傘下に。
日本の市場に参入は2011年、ハイセンスのシェアは9.3%。東芝とレグザは合わせて23.6%。ハイセンス傘下を合計すると33%のシェア。(調査会社GfKとBCNでは差がある)
中国の女性管理職は優秀といいます。
日本企業は圧倒的男性優位。女性の参画を綺麗事のように言いますが、大手企業のCEOが女性というのはほぼ皆無です。男女の比率を改善すれば、会社への働きにくさや、日本男性特有のスピード感のなさを補えるはずと思いますけど。
おじさんは、とにかく無駄なこと好きですし、それを美化します。
中国は女性が働き、男性が家事をするのは当たり前と聞きます。もともと共働きが多く、料理は早く家に帰った方がするのが一般的で、上海の男性の家事頻度はその中でも特に高い。さらに、家事労働者を雇うことが珍しくなく、家事支援サービスの普及度合い高い。
外食中心の食生活は、炊事という家事の外部化であるといえ、結果として家事負担の軽減にもつながっているものと考えられます。
ハイセンスとレグザの二刀流は、特殊な市場と言われる日本市場の攻略に見事に成功している。ハイセンスブランドだけだともっと時間を要していたと思われます。家電量販店に行くと「東芝と同じエンジンを積んでいます」「画像処理能力は東芝の技術ですから」と必ずいいます。
実際使ってみると遜色はありません、映像的には。音声は外部スピーカーが必要なくらい貧弱なものですが、それもまた、レグザと差別化ができ、低価格帯な商品として存在感をもたらしています。
世界市場(2022年)では、Samsungが19.6%、TCLが11.7%、LGが11.69%の順だった。 2位と3位の差は3万台に満たない。 ハイセンスが10.5%、シャオミが6.2%で、5位までのうち3社が中国企業。日本のソニーは7位となっている。市場全体では前年より13.2%減。低価格市場では中国勢が追い上げている。
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