グラビアタレントの熊田曜子(40)らと実業家の夫A氏との間で争われている民事訴訟。A氏は、2021年10月に提起したこの裁判で、熊田による「不貞行為」で受けた損害賠償金などの支払いを求めており、1月23日、2回目となる口頭弁論が開かれた。

「ウーマナイザー」から検出された「証拠」の信用性を巡った攻防戦

「コロナの感染拡大の時期と重なっていた影響もあり、これまでの裁判は書面のやりとりをウェブ会議を通じて行う“リモート形式”で行われてきました。なので、最初の口頭弁論を除いて原告、被告の双方が法廷に立つのはこの日がほぼ初めて。一連の騒動では、夫のA氏が熊田への暴行容疑で警視庁に逮捕されるなどの波乱もありました。注目度の高さを考慮してか、裁判所が傍聴券配布も予定。熊田が所属する芸能事務所の社長も傍聴に訪れていました」(司法関係者)

裁判で、A氏は熊田と、その不貞の相手とされる民放社員B氏にも慰謝料550万円の賠償を求めているが、「不貞行為」があったか否かで原告のA氏と、被告の熊田、B氏との主張が対立している。

そこで重要な争点になっているのが、A氏が裁判所に提出し、証拠採用されている「ウーマナイザー」と呼ばれる女性用性玩具から検出されたDNAである。この日は、その「証拠」の信用性を巡って、原告、被告双方の攻防が繰り広げられた。

「証人尋問では、A氏が雇った探偵と鑑定人が法廷に立ちました。A氏は熊田の手帳への書き込みや録音したスマートフォンでの会話から、熊田とB氏との不倫関係を疑っていた。そんな時に熊田のバッグからウーマナイザーを発見。熊田とB氏がそれを“行為”の際に使用した可能性を考慮し、B氏のDNAとウーマナイザーから採取するDNAとを照合することを思いついたようです」(同前)

法廷でのやり取りや裁判記録によると、探偵はB氏のDNA採取の機会をうかがっていた。そんななか、2021年8月、東京都内のラーメン店にB氏が妻子とともに来店。探偵は、食事を堪能したB氏が残した廃棄前の割り箸を入手し、都内の鑑定会社にウーマナイザーに残されたDNAとの照合を依頼したのだという。

「証人である探偵への尋問は、原告側と被告の熊田、B氏それぞれの代理人弁護士が行いました。被告側の弁護士はおもに、割り箸の入手方法に違法性がなかったか、割り箸にB氏以外の者が触れなかったか、そもそもその割り箸に証拠価値があるのか、などといった『証拠の信用性』について集中的に尋問しました。被告側の弁護士は、A氏側が出した鑑定結果では、B氏のDNA型との『完全一致』がみられなかった点についても強く追及していました」(同前)