「居酒屋のワタミ」が、サンドイッチ専門店「サブウェイ」の日本事業を買収し、独占的なフランチャイズ契約を結んだと発表、ファストフードに進出するこに。というニュース。
どうなるかな?
ワタミは「日本で3000店を出せるブランドはサブウェイしかない」と述べて、20年かけて3000店舗を目指していく構想だといいます。
サブウェイは今までは、1992年にサントリー外食事業として事業展開、直営とフランチャイズ方式で、2014年には480店舗まで拡大していました。
2018年にサントリーが完全撤退。2019年から直営店を中心にスクラップ化が始まり、221店舗まで店舗を減らします。
サントリー時代は、後発組ということもあり、注文のわずらしさをカスタマイズ性とし、野菜を全面に押し出した健康志向、やや高い値段設定で差別化を図っていたと思います、意識高い系だったのかと。スタバほどではないけど。
日本ではサントリーが飲料をシェアを確保する目的だったため、どちらかというと穏やかな経営スタイルでしたが、本国・アメリカでは、かなりブラックなチェーン店として知られています。
簡単に言えば、フランチャイズ同士の潰しあいです。
日本でも同じ地域に集中的出店をさせ、物流の合理化などを図ったりすることがありますが、フランチャイズでそれをやると、当然、本部だけが儲かる仕組みとなり、お金を出して経理を買った経営者は、不満が溜まります。
既存の店舗の近くに、場合によっては既存の店舗の向かい側に店舗を開くことを義務付け、さもなければ廃業させるような競合店を誘致すると脅していました。
誰かが犠牲になって成長するのは世の常ですが、今回、日本でサブウェイの事業に手を上げた人物もブラック労働が当たり前と広く認知されている「ワタミ」のワタミの渡辺美樹会長兼社長。
居酒屋「和民」の創業者でありますが、居酒屋事業は、低価格店の台頭、若者は酒を飲まなくなり、飲み会もパワハラの温床などなど、お先は真っ暗。コロナ禍の中で立ち上げた、唐揚げ、焼き肉もやっていましたが、どれもパっとしない。
サブウェイはいい選択だったのでは?
煩わしい注文方法は、モバイルオーダーが浸透してきますから、アプリの出来次第で解決できる。あとは値段でどの客層を求めるのか?3000店舗を目指すとなるとマクドナルドのような存在を目指すようです。
サブウェイは
フレデリック・エイドリアン・デルーカ(1947年10月3日 – 2015年9月14日)とピーター・バック(1930年12月19日 – 2021年11月18日)のふたりが創業者です。
物理学者のバックが、家族の友人であるデルーカに、コネチカット州ブリッジポートにあるブリッジポート大学の学費を払うためにサンドイッチ店を開くよう勧めます。
医学部を目指していたデルーカは「健康的で太りにくいメニューを提供するファストフード事業」を模索、これが始まり。10年くらいはレストラン経営の失敗など試行錯誤を繰り返しますが、1974年から、フランチャイズ方式により、爆発的に店舗数が増加し、健康的なファストフードとして確固たる地位を築きます。
創業者が亡くなり、経営状況も落ちこみを見せます。
過剰出店の問題、トレンドに乗り遅れ、社内闘争、覇権争いが始まったといわれます。2018年に、1000店舗以上を閉店。2019年の売り上げは前年比で2億1000万㌦減となります。
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