金の亡者 M・シュクレリ 医療版ChatGPTを開発

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医療版ChatGPTを作ったのは「アメリカで最も嫌われている男」マーティン・シュクレリ

米国の製薬ベンチャーCEOを務めたのちに転落し、その後、暗号通貨にも手掛けていた。新たな事業として医療系AIチャットボットの「Dr. Gupta(ドクター・グプタ)」を開発していたという。

Dr. Guptaは医療に関する幅広い質問に答え、将来的に、すべての医療情報の代替になり得るのだそう。そもそも完璧ではないChatGPT、Open AIのChatGPTを改良した大規模言語モデル。

今のところネット上にある医療データを勝手に収集しているようです。医療情報を提供しているポータルサイトなどと競合、潰し合いするかも知れません、倫理的に欠如している人間ですから。

ちなみに5回までの利用は無料で、それ以上はサブスク月額20㌦の料金が必要と。今は信頼性も低く、不十分かも知れないが、いずれ完璧になるという可能性で金儲けを企んでいるようです。

日本と違い、米国では簡単に医療にかかることはできません。金持ちは別として。保険に未加入、もしくは雇用とセットになっている保険が貧弱な場合、医療版ChatGPTは有効なアイテムにはなる要素は潜んでいます。

ChatGPTを医療用にカスタマイズする者が現れるのは時間の問題で必然なことです。が「先行逃げ切り」を図るベンチャーなどは挑戦者であり、ある意味、弱者ですが、これらの中には悪質極まりない強欲な金の亡者たちが潜んでいることがよくあることです。その権化とも言えるマーティン・シュクレリ。

彼が経営していた製薬ベンチャーがダラプリムとよばれるトキソプラズマ症などの治療薬の販売権を取得し、価格を1錠13.50㌦(1500円) 56倍も値上げ(750㌦8万5000円)したことが原因でした。この薬はAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)患者向け感染症治療薬。

ただこれは批判を浴びますが、資本主義において利益を追求することは罪ではありません。刑務所にいくことになったのは、全く関係ない証券詐欺によるもの。まだ刑務所に入っているはずの人間ですが、米国の刑務所らしく満期より早く出所したようです。証券詐欺で禁錮7年の宣告を受けましたが、2022年に刑期を終えています。

出所と同じく、連邦裁判所判事はシュクレリに対し、製薬業界からの追放を命じています。ダラプリム薬の独占を維持するために反トラスト法に違反したとして。また医療業界で悪さをすることをお見通しかのような判断です。

予想通りに出所後すぐに、創薬コストを削減できるスタートアップ企業などを設立。

しかし、追放された身のシュクレリが関わっていないという情報を提供しなかったとして、FTC(米連邦取引委員会)が連邦裁判所に法廷侮辱罪に問うよう求めた。

上手くいけば膨大な金儲けもでき、製薬業界でたち回れるノウハウを持っているシュクレリは、甘い汁にありつこうと周辺をうろちょろ。しかし追放命令が出ている以上、規制当局から目を光らせます。

シュクレリ氏はさらに、ヒップホップグループであるウータン・クランの世界に1枚しかないアルバムをオークションで200万㌦(2億4000万円)も費やして落札し、ますます人々の反感を買いました。逮捕後に没収、競売されている。

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