橋本真由美(はしもとまゆみ)BOOK OFF元社長

人物

1949年3月21日生。ブックオフコーポレーション元社長。採用当時はパートタイマーであった。BOOK OFF創業時ブックオフ(1990年4月1号店 神奈川県相模原市千代田店)のスタッフ。

東証1部上場企業において、新卒採用ではなく創業者と血縁関係の無いパートタイマー出身者が経営トップに就くのは非常にまれなケースとして脚光を浴びた。 タレントの清水國明は実弟。その縁で、清水がブックオフのイメージキャラクターとなって同社のコマーシャルに出演していた。

企業トップとしては評価が分かれる、ネガティブな意見が多い。
2007年、売上の水増しによる粉飾決算と創業者の坂本孝への個人リベート問題が発覚する。1993年から8年間に渡り、丸善から約7億4200万円の個人リベートを受け取っていた。その後、坂本によるセクハラ、パワハラ行為が発覚する。

パート主婦からキャリアをスタートさせ、誰もかなわないほど熱心に働き、どんな雑用も不平不満を言うことがなかったといいます。自分の力で環境を整え、組織のトップ上り詰めたのは敬服にあたいするが、創業者である坂本孝の亜流であり、特出するマネージメントは見られなかった。

2007年6月23日。同年5月に発覚したグループぐるみの不正会計問題において、常務時代に架空売上げの計上を黙認したとして、代表取締役社長を退任して、代表権のない取締役会長に就任。2018年9月30日。一身上の都合により取締役を辞任する。

パートから社長になったため、徹底した現場主義で親しみやすい存在であったようである。研修中の社員に、おにぎりを握ってくれることもあったり、感情的になって涙を流すこともあった、という。ただ仕事には非常に厳しく、休みも取れないほどの前時代的なやり方が話が伝わっている。

ブックオフが勢いがあり、働く人たちも乗っていた時期である。それまでの古臭い街の個人経営の古書店を、規模と新しいスタイルの古書店として集約していった時期であるから、経営手腕的なものは、重要ではなかったのかもしれない。

一身上の都合により、取締役を辞任したのは2018年。危機的状況に陥っている。3月期の連結決算が一昨年で5億2000万円、昨年が11億5000万円、5月発表の決算では8億8000万円の3期連続赤字。『ブックオフ』の店舗数も2010年3月期で1100店舗以上だったのが、今年3月末時点で825店舗と、減り止まらない状況である。

2012年あたりから、長期間不振が続いている。打開するためにオンライン事業を立ち上げたが、18年3月期の売上高は、前年比5.9%減の61.4億円で、強力な新興勢力に相手にもならない。

さらに中古本の不振を補うために、利幅も市場も大きい中古家電販売を始めるが、買取自体がうまく行かず、先行投資がマイナスとなり、逆に足を引っ張っている。

オークションサイトでヤフーが運営する『ヤフオク!』や、フリーマーケットアプリ『メルカリ』などのEC(電子商取引)市場に流れている。「個人間のEC市場の成長は急激に伸びています。経営トップの手腕が問われる局面にもかかわらず、何も打ち出せないまま、一線を退く形となっている。

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